ロサンゼルスにはスーツケースを持っていこう

もう10年以上前の話になりますが、ワイルドな女友達とアメリカのロサンゼルスへ行った時のことです。ユニバーサルスタジオと市内観光が目的の1週間ほどの旅行で、9月の中旬頃に出かけました。

1週間ほどの旅行ですが、お土産を買った時のことも考えて、私は少々余裕をもってミドルサイズのスーツケースに荷物を詰めて行きました。友達は、スポーツバックともお買い物バックともつかない怪しげなグレーの薄汚れたナイロンバックに荷物を詰めて来ました。

911テロの後、各国空港は警戒体制だったし、バックは生地も薄くて中途半端なサイズです。出発の時点ですでに「このバックを機内預けにできるのかな?」と私は不安でしたが、何事もなく荷物のチェックインを済ませ、私たちは成田空港から一路ロサンゼルスへと向かいました。

飛行機は予定通りにロサンゼルスへ到着し、私たちは手荷物受取所で預けた荷物が出てくるのを待っていました。しばらくすると私のスーツケースは出てきたのですが、友達のバックがいつまで経っても出てきません。

待っても待ってもバックは出てこず、しまいにはコンベアが止まってしまい、周りの乗客は皆いなくなってました。「えっ、なんで?」と驚く友達に、「ロストバゲージなんじゃないの?」と私は言い、問い合わせのために空港職員を探しました。

運良く近くに職員がいたので、預けた荷物が出てこないことを話したところ「どんなバッグなのか?」と聞いてきたので、薄いナイロン製で、グレーで…と説明しました。するとその職員は突然無線で交信を始め、話し終わると「もう少し待て」と言い、私たちのそばに立っていました。

間もなくすると止まっていたコンベアが再び動き出し、友人のバック1つだけが流れて来ました。職員が「これで間違いないか?」と私たちに確認してきたので、間違いないと返答すると、また無線で何か交信しその場を立ち去ろうとしました。

私は慌てて、これがどこにあったのかを聞くと、「小さなバックだったので、荷物コンテナの一番上に乗せてあったらしいんだ。だけど、何かのはずみで運ぶ途中に飛行場の敷地内に落ちてしまったらしく、見つけた職員がこれは怪しい、不審物ではないか?というので調査する所だったんだよ」と説明してくれました。

不審物。確かにそう思われても不思議はありません。だって、そもそも成田からロサンゼルス、他の乗客は皆大きなスーツケースを持って搭乗しているのです、この国際線でお買い物バッグのようなものを手荷物預けにする人がいるでしょうか。いや、そんな人は滅多にいないですよね。

この事件以来、海外旅行にはどんなに短い日数であってもスーツケースを持って行こう!と心に決めた私でした。

シェアする

フォローする

コメントの入力は終了しました。