ボリビア~アンデス紀行

8月に夏休みを利用して、ボリビアに行ったことがあります。滞在は1ヶ月に及び、ボリビアの隣国、ペルーにも訪れました。といってもチチカカ湖の反対側に行っただけですが。

ボリビアは南米、南半球に位置するため、8月はちょうど乾期で冬です。さすがに世界一高い空港である首都ラパスにあるエル・アルト国際空港。標高は富士山より高く、4000m以上です。降りた瞬間息苦しくなり、空気が薄い事が分かります。しかも私が到着したのは夜中でした。冬真っ盛りなラパスの夜は薄く冷たい空気が漂ってました。

翌日は晴天。さすがに乾期です!でもやはり相変わらず空気は薄いし、寒い。まずは富士山山頂並みの標高に慣れるため、食事制限が掛かりました。食べていいものは薄いスープと何も塗っていないトースト。食いしん坊の私にはきつかったです。

しかし現地慣れしているアメリカ人の友達に言わせると、脂っこいものは避けないと高山病にかかりやすいのだそうです。それでも私は頭痛が酷くなり、現地の人にコカ茶を頂きました。これは麻薬を作る原料となりますが、アンデス地方では古くからコカの葉を乾燥させ、チューインガムのようにかんで普通の薬のように使っています。

さて、頭痛の無くなった私はその勢いで(やっぱりコカが効いていたのかな?)魔女市場と呼ばれる界隈に行きました。そこにはブードゥーで使われるようなラマの子供のミイラや様々なハーブなどが売られています。そこでコカ茶を一袋買いました。値段は100円もしませんでした。しかし...。

翌日元気になってコカ茶を作り、ピクニックに行きました。これなら元気に標高4000m以上で歩き回れると。しかしランチで口にしたコカ茶のその味は何故か泥臭く、まるで狐か狸に騙された感じでした。不味くて、不味くて。売ってくれた人には悪いのですが、全部捨てました。やはり薬は体調の悪い時に服すべきですね。

その後、ボリビアを南下し、タリハへ国内線で行きました。ボリビア国内線は結構高く、2万円くらいしました。今はなきLAB航空です。でも電車では行けず、また夜間バスですと何日も掛かってしまいます。

フライト中、今日本で大人気のウユニ湖が見えましたが、もっと感動したのがアンデスの山々を覆っている氷河です。またアンデス山脈そのものも空から観察でき、自然のかもし出すダイナミックなその景色を満喫しました。

タリハへの直行ではなく、サンタ・クルーツで乗り換えでした。お昼は空港で、キヌアのスープ。ジャガイモと並び、アンデス山脈からキヌアは誕生しました。スーパーグレインと呼ばれ、今注目の栄養価の高い穀物です。

タリハは標高1800mくらいで、そのためか息がしやすいです。また冬であるのに関わらず、その真っ青な空から降り注ぐ太陽の光はこの地域全体を暖かくしてくれているようです。そのせいでしょうか、道で日光浴している野良犬も多いです。

植民地時代のスペイン風の建物の多いこの街で私たちは4DWを借り、次の都市、コチャバンバに行くことにしました。運転は土地勘のある、ボリビアで学校の校長を務めていたスミスさんと教員であるスミスさんの妹のジョイスさんです。スミスさんの奥様はラパスで私たちの帰りを待つことにしました。

タリハを出てからアンデス山脈の中を走りました。途中の道は狭く、アマゾン行きの道路のように山肌にかろうじて車が一台と折れるくらいの道となっています。そこを対向車とスペースを譲り合いながら進んで行きます。スリル満点といいますか、命がけです。

また泥質の地層が多いため(何億年も海底でアンデス山脈は堆積層が殆ど)細かい埃が凄く、車窓を閉めていても埃が入ってしまいます。昼間は太陽がさんさんと出て汗ばむほどですが、エアコンも付けられません。窓全開で風と埃を全身で受け止めながら山脈を走り抜けていきます。

途中ポトシ、イクラ、タラブーコ、パディヤ、スクレなどに立ち寄りました。タラブーコでは日本人女性が一年間、機織の勉強をしに家にいましたよ、という現地のボリビア人の家族に出会いました。

コチャバンバはかなり低地にある大都市です。ラパスのように山に囲まれておらず、背景にアンデス山脈があるといった感じです。そのため街自体がラパスより大きく思えました。また交通手段も多くあり、便利だと思いました。

気候では真冬なはずですが、昼間は半そでで丁度いい暑さでした。町にはトロピカルな色とりどりの花が咲き乱れていました。そして見たことの無いムクドリくらいの大きさのハチドリが蜜の重さで垂れかかった花から蜜をとっていました。それも街の真ん中で。オオハチドリというそうで、コチャバンバではあちこちで見られます。

ラパスに戻り、次のプランを練っている間、やはり山間部の昼と夜の温度差が疲れた体にこたえたのか風邪を引いてしまいました。その前日にはラパスで有名な日本人の方が経営しているパン屋さんに行き、美味しいパンをいただききました。特に日本のパンを作っている訳でなく、地元の人たちが気軽に毎日パンを買っていくボリビアのパン屋さんです。その日の夜はその方に教えてもらった日本人会に行って日本食をいただく事にしました。

日本大使館の人やボリビアへ日本から仕事で来ている人、ボリビアへ日本から移住した人たちが集う場所のようでした。寒い日でしたので鍋焼きうどんを注文。スタッフに日本の方、日系の方はいませんでした。また、食堂では女性が働いているイメージですが、ここでは男性ばかりでした。

鍋焼きうどん。そのお味は素晴らしいものでした!ただ単に日本食に飢えていた訳ではありません。なんと何処で入荷するのか、かまぼこやらさつま揚げなどが入っている、出汁の効いたおつゆのうどん。しかも土鍋で。本格的でした。これで元気が出て翌日の昼、街を歩き回って屋台ではおなかを壊すから買わないでね、と注意されたサルテーニャ(エンパナーダのボリビア版)を食してから体調崩しました。

外食する時はきちんとしたレストランで、という事でしたので。やはり水が悪いせいか、火の通ったものしか食べてはいけなく、また生野菜は衛生管理のしっかりしたレストランや家庭で薬品を入れた水で洗ったものしかNGだそうです。

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