ベルリンはオペラの宝庫

4月中旬にベルリンへ一人旅に出かけました。旅の目的はひとえにオペラ鑑賞です。

ベルリンでは、州立オペラ座(Staatsoper)、国立オペラ座(Deutsche Oper)、喜歌劇オペラ座(Komische Oper) の三つのオペラ座プラス、ベルリンフィルハーモニーの本拠地で毎日のように様々なクラシック音楽の公演が行われています。

しかもチケットは安価なものは20ユーロ前後で入手できます。イタリアとは違って、売り切れでチケットが買えなかったことも滅多になく、音楽好きにはたまらないパラダイスです。

旅程を組む段階で、三つのオペラ座のホームページを入念にチェックし、仕事の休日と照らし合わせ、好きなオペラを隙間なく連日で見れるよう日程を組み、チケットを予約しました。

そしていよいよ出発!到着初日はこの旅のメインイベントである「ナクソス島のアリアドネ」を州立劇場で鑑賞。

なぜメインなのかというと、以前録画で見て惚れ込んだロベルト・サッカというテノール歌手が出演していたためです。サッカは異次元の声で圧倒してくれましたが、州立オペラ座のオーケストラの演奏がはっきり言ってイマイチでした。しっかりしてくれ!と何度も心の中で叫びました。私の大好きなシュトラウスの音楽が所々演奏者のミスタッチで汚されていました。

翌日は喜歌劇オペラ座にてドン・ジョバンニを鑑賞。

始まってすぐに原語上演ではなく、ドイツ語訳上演なことに気づき大いに落胆しました。が、演出の斬新さと舞台の洗練されたオシャレさと、何より主役のバリトンのパフォーマンスに魅了され、なるほどこういう舞台ならば原語上演にこだわる必要もないのかなと納得してしまいました。

ドイツでは喜劇ものはドイツ語翻訳になることが多いようです。なぜなら地元のお客さんが笑うべきところでダイレクトに笑えるように考慮されているのです。事実この日の公演も最初から最後までお客さんはみな大爆笑でした。客席の妙な連帯感を味わい、とっても温かい気持ちになって帰路を辿りました。

最終日は国立オペラでファウストを鑑賞。

こちらはオーケストラが素晴らしかった!まるでひとつの巨大な楽器が演奏しているかのような一体感で、グノーの良さが存分に発揮されていました。歌手陣はまずまず、舞台はいささかシンプル過ぎではありましたが、固定のオーケストラの実力から言えば、ベルリンナンバーワンはここのようです。

昼間はほとんど何もしないで過ごして夜に体力を温存していたので、宿の人は私のことを変な客だと思っていたことでしょう。

でも4月のベルリンはまだまだ寒いですし天気もよくありません。貧乏旅行のため買い物に興じるゆとりも無く、特に行きたい観光名所もありませんし、大都市なのでガラの悪い地域が多数点在していることもあり、下手に移動しないことにしました。

はたから見ればだいぶマニアックな小旅行なのかも知れませんが、100%満喫しました。

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