9月のモンサンミッシェルは意外に寒い

2015年9月、新婚旅行でフランスを旅行しました。

世界遺産「モン・サン=ミッシェル」。一生に一度は本物を見てみたいと希望し、ツアーを申し込みました。

日本より少し寒い時期だと聞いていたので、薄手のコートを持っていったのですが、着いたフランスは予想していたより寒かったです。特に夜や早朝は、吐く息が白く見えるほど。本格的なコートを着ていてもいいくらいの気温でした。

モン・サン=ミッシェルに行く当日、朝から曇り空でどんよりとした空気でした。バスに揺られて向かう途中、平原の向こうに見えたモン・サン=ミッシェルは、曇り空の中に突如現れた非現実的な建物で、まるでCGのように思えたのを覚えています。

到着してすぐ、モン・サン=ミッシェルの名物で有名なオムレツを食べることにしました。期待しすぎていたのか、それほど感激する味ではありませんでした。ふわふわというよりは、スカスカな生地。メインの魚料理やデザートのアップルパイの方が美味しく感じてしまったくらいです。

いざ、ラヴァンセ門をくぐり、モン・サン=ミッシェルの中を進みます。運が悪いことに、そこで雨が降り始めました。土産物屋や飲食店が並ぶ道、グランド・リューは、観光客であふれかえっています。傘をさし、雨で滑る石畳に気を付けながら、人込みをかき分けて進むのはなかなか困難でした。

ゴシック様式の回廊を抜け、石で出来た建物内部を散策します。モン・サン=ミッシェルは、かつて修道院であり、要塞であり、牢獄でもあった建物です。この場所で人々が生き、信仰し、守り、死んでいった歴史が積み重なってきたことを考えると、すごい場所を歩いているんだ、とわくわくしてきます。

屋上までのぼりつめ、そこから眺めるサン・マロ湾の絶景!と感動したかったのですが、その時なんと雨がピークを迎えていました。加えて、台風のような風。泣く泣く屋上からの景色を諦め、出口に向かう為に下り始めました。

すると、しばらく下ったところで太陽が顔を出したのです。夫と顔を見合わせ、「もう一度屋上まで行こうか」と。屋上からの景色を諦めきれず、再挑戦することになりました。

もう一度登った屋上から見えたのは、広がる海、その向こうの森。雨が上がったばかりで水分を含んだ空気の中に、幻想的な景色が広がり、太陽の光がひと筋差し込み…言葉では表現できない美しさでした。

ここまでは昼間のモン・サン=ミッシェルの話。その美しさに魅了された私達夫婦は、夜の姿も見てみたい、と張り切って、夕食後に再度モン・サン=ミッシェルに向かったのでした。

ライトアップされたその姿は、昼間とは違った神秘的な雰囲気が漂っていました。雨の後で気温もかなり低かったのですが、寒さを我慢して夜のモン・サン=ミッシェルの散歩を楽しみました。

雨のおかげで出会うことができた屋上からの景観と、夜に浮かび上がる荘厳な姿。一生に一度は見てみたいと希望したモン・サン=ミッシェルの景色は、この先ずっと忘れることはないでしょう。

翌日、悪寒と喉の痛みに襲われました。モン・サン=ミッシェルに行く際は、予想より気温が下がることを想定して、厚めの上着を持っていくことをおすすめします。

シェアする

フォローする

コメントの入力は終了しました。