ルーブル美術館の周りは同性愛者のスポットだ

大学卒業旅行のため、大学の友人と2人でバックパックでヨーロッパを回っていたときのことです。

パリに到着したのは、旅も中盤に差し掛かったころでした。

私たちは、次に行く街をその日の気分で決めていて、当然パリに着いた時にも宿などは用意しておらず、気ままに観光した後に宿を探す予定でした。

パリに着いてまず最初にルーブル美術館を見て回りましたが、館内が広い!美術館を出た頃には、日が暮れ始めてしまいました。そこから早速宿探しを始めたのですが。

正直、それまでもっと田舎を旅していたため、大都会のパリで宿に困るようなことはないだろうと、軽く考えていました。しかし卒業旅行シーズンの3月ということもあり、ユースホテルはどこもいっぱい。かろうじて空いているビジネスホテルなども、今までの田舎から考えるとどこも高価であり、残りのお金が少なくなっていた私たちは、なかなかそこに泊まることに踏み出せずにいました。

しかし夜9時をまわり、さすがにどれだけ高くても泊まらなくてはいけない状況になりました。私は疲れもあったので早く決めようと友人に提案しましたが、友人は「もっと安い場所があるはず」というばかり。挙句には「日本みたいに24時間やってるファストフード店があるってなんかで見た気がする」とまで言い出しました。仕方なし、そういう場所を探してもみますが、やっぱりといってはなんですが、そのような場所はありませんでした。

パリは大都会ですが、意外と夜はどこも灯りが消され、静かな街に変わります。

私たちは日が変わってもうろうろ夜闇の中を歩き回り、疲れ果ててルーブル美術館の周りの公園のベンチで一休みしました。少しうとうとしてから目を開けると、そこはなんと同性愛者たちのデートスポットに変わっていました。

友人は(割と顔が濃い目だったこともあり)目を丸くして、「移動しなければやばそうだ」と言って、その場を立ち去りました。夜中3時ごろでしょうか、結局私たちはどこにも行く場所がなく、朝まで凱旋門までの一本道を歩き続けました。

途中で「シガレット!」と叫ぶガタイのいい人たちがいたり、タクシーが横にさっと止まったかと思うと、顔を出してもどす酔っぱらったお姉さま方がいたり、夜中のパリは、とても美しい街・パリとは思えませんでした。

心も体も寒くなったまま、私たちは旅中最初で最後のケンカをして、凱旋門近くの地下鉄の始発に乗り込んだのですが、疲れが溜まったのか、旅の目的だったモンサンミッシェル行きの電車の乗り換えに寝過ごしてしまいました。なんとも苦いパリの思い出となりました。

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