クラクフ・アウシュビッツ・ポーランド

これは卒業旅行で友人と2人で東欧やヨーロッパを周遊していた時に、ポーランドのクラクフへ立ち寄った時の話です。私たちの旅の大きな目的の一つに、クラクフのアウシュビッツ収容所を巡ることがありました。ただただ楽しい旅の中にも、今まで歴史の授業の中で勉強したような、日本で言うと広島の原爆ドームに行くような、そんな学びや感じる物を見つけたいと思っていました。

まずアウシュビッツに行く前に、クラクフをぶらっとまわりました。あまり知ってはいなかったのですが、ポーランドはとても親日国家の様で、たまたまクラクフの駅にほど近いショッピングモールでは、「日本フェア」なるものが開かれていました。恐らく誰も読めもしないだろう日本語で「日本の四季折々」のような言葉が書かれており、桜や、日本庭園や、日本を代表する景色が再現されていました。まさかこんな遠い異国に来てこのような場面を見るとは思っていなかったので、歓迎された気持ちで、とても楽しい気分になったことを覚えています。

また、このときは2月であったため、ポーランドは氷点下近くにもなる寒い気温でした。雪は降っていなかったのですが、ここではダイヤモンドダストが見れました。雪のような塊は見えないのですが、空気がきらきら光っていて、とても神秘的でいつまで見ていても飽きないような景色でした。

さて、その次の日、目的のアウシュビッツへ向かいました。アウシュビッツへは市内のバスを乗り継いで、そんなに長い時間をかけずに着くことができました。アウシュビッツには、日本人やアジア人はそんなに多くいませんでしたが、ヨーロッパの方々は様々な国の人々が来ていました。

アウシュビッツの中を見学すると、そこには当時の収容されていた方々の義足や持ち物など、生々しいものが多く残り展示されています。また、実際に人が殺されていた、ガス室も見学することができます。とにかく、胸が痛くなるような光景が、数多くありました。

ここで一番心に残ったのは、ガイドの方が仰られていた次のような言葉です。「ここには、当時直接ユダヤ人を迫害したドイツ人以外のヨーロッパ人も多く来ています。直接アウシュビッツでひどいことはしていなくても、ドイツが通れるように鉄道を用意したり、様々な形でその非道を黙認していました。今は、様々な国の人みんなが、当時の反省を行い、二度と同じような悲劇を起こさないために、ここへ訪れて過去を直視しています」

これにはとても考えさせられるものがありました。日本であったり、個々人の日常でも似たような場面はあるかもしれません。

私は、ここで感じたことを、ずっと心に留めておこうと思います。

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