冬は曇りがちなモスクワのお正月は泥まみれ

なんとお正月をロシアで過ごそうという事になり、クリスマス後、冬のモスクワに行きました。

因みにロシアではユリウス暦での行事なので、大体15日後のお正月、つまり1月15日が新年となります。以前はサンクトペテルブルグに自分でビザの手続きなどをしましたが、今回は友達と行くので旅行会社を通して書類を手配してもらいました。泊まるところは友達の友人で新聞記者とラジオのDJのカップルです。

モスクワの寒さは半端ありませんでした。何しろ夜中にたっぷり雪が降り積もり、朝になって取り除いても残った分が昼間の暖かさで溶け、日が落ちると凍り付いてしまいます。そのため街では良く滑ってしまいます。一つ30万円以上もする毛皮の帽子もおしゃれではなく、必需品です。

クレムリン以外の名所に観光し、少しモスクワの地下鉄などに慣れてきたので一人で自由行動することにしました。これがとても大きな間違いでした。

お泊りしている友人のアパートはモスクワの中心部から離れていて、私のような観光客はいない地域です。駅に着いて改札口を出ようとしたとき、警察官(鉄道公安官?)に呼び止められてしまいました。駅の奥の奥、窓の無い部屋まで誘導されました。

何か聞かれたのですが、ロシア語は分かりません。さっさとパスポート、ビザ等のコピーを渡し、それに目を通した上司は「もういい。ここから出て行ってくれ。」らしきジェスチャーをし、警官は不満そうに私を改札出口まで誘導しました。

ちょっと緊張しましたが、それ以上に犯罪人扱いされたと、その後皆に文句言っていました。状況を考えると警官のとった行動はモスクワの治安を守る上で当たり前ですが。その翌年にはテロ事件が発生したので、私がいた頃も結構危なかったのかもしれません。

グレゴリア暦でのお正月がやって来ました!といっても街は普段とそんなに変わった様子はありませんでした。ただモスクワに来ている別の友人たちの家族と一緒にショッピングに行ったりしました。モスクワの物価の高さには驚き、私は何もデパートやショッピングモールでは買いませんでした。

その後皆で食料を買いに行き、ささやかなパーティーをしました。スモークサーモンは大変お手ごろでしたが、キャビアはモスクワでも需要が高まったせいで高級品になってしまったそうです。ちなみにイクラはロシアでもイクラと呼びます。もともとはロシア語ですね。

新年になってクレムリンが見渡せるペントハウスに泊まることになりました!オーナーが友達の親戚で、丁度モスクワにいないから好きなように使って、とのことでした。

でもクレムリンの中に入るのには政府から認証されているガイドと一緒でなくてはならず、一人に付き3000円くらいの相場でした。特にクレムリンには興味が無かったので、赤の広場と聖ワシリイ大聖堂を見てから中心部から離れたオルロフ記念ロシア科学アカデミー古生物学博物館に行って来ました。ここにモスクワに来ている友人が所属しています。この施設はまだ新しく、展示も本物の化石ばかりで充実しています。

モスクワも見所がたくさんあるので、今度は日の長い夏に訪れたいと思います。

でも冬だけ見られる景色もあります。それは雪かきのブルドーザー。二台一組で作業をします。まず先頭にあるトラックが車道にある雪をテナガエビの手のようなものでかき集め、ベルトコンベアのようなもので後ろに走るトラックに移します。後部のトラック、ダンプカーは荷台が雪でいっぱいになった時点でそれを道路わきに落としていくのです。それでも道路には多少雪が残り、昼間になると溶け出します。その上を走る車は泥だらけになっている溶けた雪を浴びることになるので、冬のモスクワの車は泥まみれのものが殆どです。

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